©2023 Roswell Flight Test Crew
概要
インドのドローン開発メーカー ideaForge 社が開発した偵察ドローン Switch UAV を紹介します。
Switch UAV はグライダーのような細身の固定翼を持っており、一見すると普通の航空機のような形をしています。
翼の下から前後方向にフレームが突き出し、そこに4つの垂直上昇用のプロペラが取り付けられています。また機体の後部には推進用のプッシャープロペラが1つ取り付けられています。
機体形状により滞空時間を確保しつつ、VTOL能力により、あらゆる地形に対応しています。
機体の中心の真下に偵察用のペイロードを取り付け、光学および熱感知により目標を発見して追跡します。
全幅は2.6mに達する機体規模ですが、カーボンファイバーで構成されたボディは軽量で強度に優れているため、推力重量比を確保しています。
Switch UAV は軍用の品質規格に基づく試験(飛行試験、落下試験、振動試験、気温試験、極限環境試験、EMI/EMS試験、IP53規格の防水・防塵、塩霧試験)をクリアしており、性能が保証されています。
Switch UAV の機能
●基本能力
●最大離陸重量は7kg以下
●プロペラを含んだ機体サイズは2.6m×1.8m
●左右で分割して半分程度の長さにできる主翼により、携行性を確保
●5分以内に交換可能なペイロード
●離着陸は自動で行う
●500回の着陸でも強度が保証される耐久性
●IP53規格の防水性
●飛行時の安全冗長性を高めるため複数のGPSを搭載
●通信障害、バッテリー残量低下、バッテリー異常、外気温度の許容範囲外などの条件で自動帰還するフェイルセーフ機能を搭載
●IP66規格の防水・防塵能力を持った運搬ケース
●飛行性能
●最大飛行時間は120分以上(高度1,000m飛行時)
●最大巡航速度は47km/h
●最大上昇高度は4,000m
●点灯・消灯が切り替えできる航空灯
●無線最大通信範囲は15km(障害物・干渉のない場合の最大値)
●風耐性レベルは6相当(11m/s)、離着陸時は6m/s
●動作温度範囲は-15℃から55℃
●フライトモード
●定義されたウェイポイント上でのロイター飛行モード
●自律決定されるウェイポイントナビゲーションモード (事前入力されたウェイポイントおよび飛行中に調整可能なウェイポイントも選択可能)
●ビデオ画面でオペレーターが操縦する遠隔操縦モード
●止まっている目標及び動いている目標へのリアルタイムでの追跡モード
●アビオニクス
●飛行中のペイロードは水平方向に360°連続可動し、垂直方向に90°可動
●1280×720pの昼光カメラ、25倍光学ズームカメラ、640×480Pのサーマルカメラ
●日中は最低1,000m以上、熱感知では最低500m以上の検知距離
●すべてのズーム倍率でビデオ出力を安定化させるジンバル
●自動追尾する指向性アンテナを装備した自動追跡通信ボックス
●通信リンク機能
●GCS(地上管制ステーション)からUAVに制御コマンドを送信
●テレメトリーデータをUAVからGCSに送信
●UAVからGCSに昼・夜のビデオデータを送信
●128ビットAES暗号化によるUAVとGCSの安全なデジタル暗号通信
●GCS(地上管制ステーション)用ソフトウェアの機能
●飛行適正を確認するため、毎回の飛行前に完全なシステムチェックを行う適正確認機能
●標高データを読み取り、山などの地形を回避する地形回避機能
●オープンソースのマップを利用し、GPSの位置座標を入力すると地図を自動でダウンロードする機能
●GIFF,TIFFなどのマップ形式およびシェープファイルのうち、少なくとも一つから提供される地理参照ラスターマップを統合する2Dマップ統合機能
●SRTMおよびDTEDの標高データを統合する3Dマップ統合機能
●2D・3Dマップビューを切り替え、ユーザー入力で3Dマップを傾斜・回転するマップビュー機能
●マップ上の任意の場所に注釈をつける注釈機能
●飛行中にUAVが侵入しないエリアを指定する飛行禁止エリア設定機能
●飛行エリア内に仮想フェンス・境界を作成し、機体が誤った領域に侵入しないようにするジオフェンシング機能
●目的の場所に向かうための効果的な運用のために、色表示に基づき、最適なチャネルを推定するチャネルスキャン機能
●RPVモードにおけるカメラの水平回転(パン)・垂直角度(ティルト)やズームイン・アウトなどのフルカメラコントロールと、機体高度のコントロールを操作するジョイスティックコントロール機能
●自動離着陸、高度設定、ウェイポイントナビゲート、飛行中の飛行計画調整、ペイロードカメラと地上座標の調整、RPVモードでビデオ確認しながらの半自律飛行などを行うユーザーコントロール
●GCSで録画されるON/OFF切り替え可能な録画機能(ファイル形式は一般的なAVI/MP4)と、任意のタイミングで行えるスナップショット撮影機能
●重要なテレメトリーデータのログ機能
●Google Earthなどで確認するためのkml形式での飛行経路エクスポート機能
●リアルタイムビデオにおいて、UAVの位置、軌道、ウェイポイント、飛行計画を含んだ地図、UAVの座標、カメラビューポリゴン、ターゲットの座標、UAVからの座標を表示するGUI表示機能
●リアルタイムビデオにおいて、UAVから離発着点までの位置、UAVの姿勢を示す地平線、北の方位を示すGUI表示機能
●GCSのオプション機能
●GCSからインターネットおよびローカルネットワークを通し、遠隔地にビデオ映像をストリーミングする遠隔ストリーミング機能
●第三者のビデオ管理システム統合のための、遠隔地におけるONVIFストリームとコントロール機能
●ビデオライブで移動している対象を強調表示する移動目標表示機能
●推奨されるGCSコントローラー仕様
●ラップトップおよびタブレット形式であること
●最低10インチの画面サイズであること
●予備バッテリーなしで最低でも1回の最大飛行時間に耐えるコントローラーのバッテリー容量を持つこと
●IP65規格の防水・防塵性能を持つこと
●あらゆる任務に対応するため、-15℃から55℃の動作温度範囲を持つこと
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